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◆※◆◆※◆◆※◆「医療現場を知ろう2」◆※◆◆※◆◆※◆


昨日から日本の医療現場についての勉強ですね。

今日は、なぜ日本の医療が大きく変ったのか?

この原因を物の面・特に衛生面から探っていきます。


60年前に終結した太平洋戦争まで日本の民間衛生レベルは
決して高いとはいえませんでした。

しかし戦後朝鮮戦争の特需や高度経済成長政策の影響を受け
日本の経済が爆発的といっていいほど成長を遂げたことが
日本の衛生水準の向上に大きく働いています。


医療・衛生と経済は密接な関係にあります。


医療や衛生というのは消費する分野です。
薬や包帯・ベッド・注射器・手術用具など医薬品・医療関連製品は
なんら生産は行いません。

病気予防や患者の健康回復に寄与することが目的で開発生産されているからで
これは常識ですね。

消費するということは購入する代価が必要です。

高度な医薬品・医療製品になればなるほど高価です。

つまり高い医療衛生水準を保つためには豊かな経済がバックボーンにないと
高い薬や高度な医療関連品が買えません。

昭和20年代までの日本はこの状態だったのです。


しかし高度経済成長は状況を変えました。


大きく発展した経済は、まず都市のインフラや食生活を根本から変えました。

都市部が急速に舗装されました。
「ぬかるみ」って今めったに見ませんよね。

新しい建築技術や建材(特にアルミサッシ)が大幅に使用されだしました。

自動車が普及し、飛行機など交通手段も急速に浸透しました。

上下水道も飛躍的に普及しています。

今まで日本人に不足していたのは動物性たんぱく質やビタミンですが、
食費にゆとりができ豊富な食材が手に入るようになり
肉類・野菜類がバランスよく摂取できるようになりました。

これらの諸条件により生活環境の衛生レベルが
物理的に大きく改善されてゆきます。


昨日出てきた日本脳炎のウィルスを媒介するのは「コガタアカイエカ」
という蚊です。
舗装でぬかるみや水溜りがなくなったことで
ボウフラ(これも死語ですな)が発生できなくなり
蚊自体が見かけられなくなりました。当然日本脳炎も激減です。


サッシやエアコンで環境が改善され
食生活の向上で体力・免疫力が向上したことにより
結核の元になる結核菌は体内で力を出せなくなりました。
そのため結核もマイナーな病気の仲間入りです。


さらにインフラが整備されたことは以下のような衛生水準の
向上につながっていると考えられます。


上下水道の整備:大腸菌などの不衛生菌が生活環境から排除される。

建築技術の向上:住居が衛生的になり病気の原因がなくなる。
病院そのものも高度な医療が可能になる。

道路の整備・自動車が普及:流通が円滑に行え迅速な医療に貢献する。
救急車やヘリコプターの利用で救命率がアップする。

通信手段の発達・充実:大量の情報のスムーズな伝達が可能になり
病気の発見や治療手段の連絡・医療データベースの
利用などで的確な予防や治療ができるようになる。


などなどあげていったらきりがありませんが、
これらのことがわずか30年前後で実現しました。


今よく電話一本でアフリカの子どもを救えます、というキャンペーンを
見かけます。

アフリカの子どもたちは電話一本分のワクチンが買えず病になるのです。
こういう状態は世界では珍しくありません。

植民地支配や内戦で経済が疲弊している国はいたるところにあります。


そういう国から考えると日本は天国といっても過言じゃありませんね。

医療水準・衛生水準が高いということはまず
経済的・物理的に豊かであることが必要です。


今日は主に衛生面を考えました。
明日は医療技術の向上について考えます。


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◆次ぎは「知っておきたい医療知識B」です



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